縫えないときは
昨日は朝の通常出勤からの
百貨店仕事へダブルヘッダーで
それで終われなくて
夜再び閉店間際のリフォーム屋さんに戻って
縫いました。
仕事がありすぎて縫えなかったんじゃなくて
縫えなくて、縫えなかったんです。
昨日はさすがに
脳のキャパいっぱいの手前まで
以前の私なら
百貨店仕事の時点で泣きが入って
疲労困ぱい、心も打ちのめされていたと思います。
慣れる以外に
上手くなる道はありませんしね
結構キツい段階に入ったな
と、感じています。
なんでもそうですけどね、
停滞期とか、あるでしょ。
打ちのめされちゃったり、
やる気が枯渇したりね。
私たちは何かを目指すとき
パラレルシフトしようとしているわけです。
言い換えると
生き方を変化させようとしている
んですね。
しかし、今すぐに変化しないわけで
じゃあ3日後に変わるか、といえば変わるものもあるし3日位では変わらないものもあります。
頭が痛いときに
鎮痛剤を飲んだら、数10分後には痛みが緩和されて楽になるでしょうけど
頭痛になりにくい体質に変わろうと思ったら
食べ物や運動や睡眠など生活習慣を変えて、なおかつ
定着させる
ことが必要かなと思うんです。
定着させていくってのは
私はリハビリ的要素だと思っていまして
今まさに、私は「縫える人(職人)」への
リハビリの真っ只中です。
悶絶しながら縫ってはほどき
縫ってはほどき、
そんなに縫い直したら生地が傷むから止めて!
と怒られて
ガックリして生地を手放して
放心状態。
今の私は、こんな時でも
なぜかストレスを感じなくて
ただ真っ白になって「スミマセン」と謝って
出来ない傷みを味わう?
感じている?
なんか、まだ慣れなくて不思議な感覚です。
そして、
「必ず出来るようになりますから」と言っているという…。
夢のような図太さで
ちょっと嬉しかったりします。
夜になっても変わらず悶絶していると
マネージャーさんは
「飯嶋さんのその苦労は数ヶ月後には必ず報われるから」
と言っていました。
20年近くこのお直しの現場で活きてきた人のリアルな体験から出てくる言葉だとわかります。
私も、
私は必ず縫えるようになる
という気持ちしかなくて
ただ、
「今は縫えないけどね」
と、今の縫えない自分を許しています。
今は縫えないけど
今は遅いけど
今はそれでもいい。
目の前の出来ることをキチンとこなすことに集中する。
そういう一日一日を
何も考えずに過ごすこと。
…だけど、、絶対縫えるようになるという意図は持ち続けつつ(コミットメント)
今すぐ変わりたいという焦りは一切持たない。
出来ないときは、
出来ないんだから出来ないだけなので
それで落ち込んだりせず
次を、やる。
淡々と。
疲れ切って帰った昨日の夕飯は
あっキーが作ってくれたカレーでした。
旨すぎて、沁みました。
さぁ、今日も縫いに行きます!
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