アンゴラのあったかる~いコート
襟のボタンホールにミスが発覚して(汗)
一度どんでん返しして現れたコートを
もう一度胎内へ戻す…
いや、裏返しに戻して
襟をほどいて外し
残布から再度襟を裁断し直して、
接着芯を貼り、
ボタンホールを作り直して
再縫製。
リフォーム店に勤めているからこそ出来る作業だと
心底勤めに出て良かったと
思う瞬間でした。
今の時代、
服をほどいて縫い直す
なんて、よほどのことがない限りやらないと思うんです。
ところが、
布はほどいて縫い直せるんですよ~。
スッゴいですよね。
感動、というか
ときめきを、感じます。
失敗してもやり直せます♪
(最悪、切った布も戻せます。跡が残るけど)
それで、スッキリ直して
再びどんでん返しして仕上げました。
自分で着てみたら、驚くほど軽くて暖かいので
そのまま近くのコンビニまで出かけて
おやつを買ってきました!
とても良いコートだと思います。
毎日のように車を運転する母ですので、
丈も短めで良いんじゃないかと思うんですけど
どうでしょう。
それにしても
よく考えたら
母は40才前に洋裁仕事を辞めてまして
それ以来たまーに、縫い物をする事はあっても
仕事としてミシンを踏むことは無かったんです。
父が自営業を始めたので
その手伝いがメインになりました。
で、私の記憶では
ミシン仕事をしている時の母は
「疲れた」「しんどい」を連発していたので
お母さんは病弱でかわいそうな人だと思っていました。
(実際は全然違って、、女子力の高い天然ガール)
今思うと、母にとって洋裁は
「仕事」以上のものは無かったんじゃないかと感じるのです。
私にとっての「お花」がそうであるように。
今、私はその時の母よりもだいぶ年を取って
52才ですが
朝から夕方までどこまでも縫っていますけど
目は疲れますけど
しんどいとか全然感じません。
ときめきと共に
ミシンを愛でて服を縫っています。
それで、今の母は何をしているかというと
もう二十年くらい?
今の私の年齢くらいからですよね。
絵手紙を描いています。
母は若い頃から絵描きでした。
(ケンスケはその血をひいたか?)
商工会の会報の表紙に使われたりとかね、
とにかくうまいんですよ。
それこそ
毎日のように絵を描いているんじゃないですか?
母は布の人ではなくて
絵の人なんだと思います。
それで今はいつも、その色の世界に住んでる…。
母の「仕事」の影響で芽生えた
ミシン仕事が
私の中で花を咲かせはじめたってことで
今日仕上げたコートは
ある意味恩返しみたいなものかなと思います。
そうそう。
今月末には母の誕生日もありますし。
誕生日プレゼントってことにしましょう。
まだ下手くそで
突っ込みどころ満載ですけど
勘弁してもらいましょう。
ダッフルコートよりは
いくらかマシに作れましたしね♪
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